社会の高齢化が進むに伴い、介護を必要とする高齢者が増大しています。そのため、介護のプロフェッショナルである介護福祉士やヘルパーなどの介護の担い手を増やすべく、各自治体では養成事業に力を入れていますが、介護職を志す人は思うように増えていないのが現状です。どの介護施設でも慢性的な人手不足に悩んでおり、多数の求人募集が目につきます。そのため、介護の仕事がしたいと考えている方にとっては、大きなチャンスと言えるでしょう。介護職は一度経験を積むと、年齢を重ねたり、育児などの休業期間を挟んでも再就職の道は大きく開けています。また、経験年数に応じて介護福祉士やケアマネージャーの資格を取得することができ、収入アップにつなげることも可能です。

そんな介護の仕事は、大きく分けて訪問介護などの在宅介護系、デイサービスなどの通所系、施設などの入所系の3つに分類できますが、入所系のグループホームでは、認知症の高齢者を対象としており、少人数制で家庭的な雰囲気の中で利用者を支援します。概ね1ユニットは最大で9名となっているので、介護職員の目が届きやすいのが特徴です。施設での仕事の内容は、朝起きてから夜寝るまで24時間体制で、利用者の生活全般の支援をすることです。入所者一人一人の介護状態によって支援の内容は異なりますが、少人数の方と一日を通して過ごすため、高齢者に対する理解が深まり、共に働くスタッフとも連携がとりやすいという利点があります。◎参考サイト⇒グループホームで働こう!

福祉の仕事は感情労働といわれ、認知症のある高齢者の支援は戸惑うことも少なくありません。しかし、利用者の笑顔や素朴な会話に触れることができるので、大きなやりがいと喜びを感じられる仕事です。また、利用者には身体介助が必要な方が少ないため、比較的身体への負担を感じることなく働けるのもメリットです。